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沖縄県知事選挙で普天間基地はどうなるの?

 

沖縄県知事選挙で普天間基地はどうなるの?

 

2018年9月30日(日)に、沖縄県知事選挙が行われます。

2018年8月8日に翁長雄志知事が死去したことによる選挙です。

 

立候補者は下記の4名ですが、

実質には、玉城デニーさんと、佐喜眞淳さんの一騎打ち。

 

 

さて、どうなることでしょうか?

 

 

■沖縄県知事選で普天間基地はどうなるのか?

 

翁長前知事は2014年の知事選で、

「米軍の普天間基地の名護市辺野古移設絶対反対」を掲げて当選しました。

 

何でも反対する共産党の戦略ですね。

 

そのときは、「オール沖縄勢力」と言っていましたが、

共産党と社会民主党が中心に翁長さんを押していたようです。

 

その弔い合戦として玉城デニーさんが翁長さんの「後継者です」と言っていて、

今日の時点(9月26日)で大きくリードしているようです。

 

沖縄では、デニーさんのほうが知名度があるみたいですね。

琉球放送のラジオ番組や沖縄のFM局などで活躍していたタレントですし、

沖縄3区から民主党公認で衆議院議員になってますからねぇ。

 

小沢さんや鳩山さんたちにくっついて政治家になった人です。

 

デニーさんは、「辺野古への移設反対」の立場をとっていますので、

もしもデニーさんが当選すると、

市街地にあって、もっとも危険だといわれている普天間基地は

そのままになってしまう可能性が高いですよね。

 

これって、沖縄のために本当になるんでしょうか?

 

1972年まで沖縄はアメリカだったわけで、沖縄に行くにはパスポートが必要だったのです。

自動車も右側を走っていました。

だから、米軍基地が沖縄に集中しているのは当然のことなのですが、

かといって、その基地を、日本の本土に移設できるかというと、難しい問題があります。

 

鳩山さんが総理大臣だったとき「最低でも県外に移設する」と言いましたが、

すぐに無理だとわかって撤回し、すぐに総理を辞めてしまいました。

 

どこの街も、「うちに基地を移設してください」というところは、

日本国内にはなかったんですね。

 

実際、抑止力として基地を設置するのであれば、九州でもいいわけですし、

徳之島の案も出てましたからね。

 

ま、カッコいいこと言っても、実行できないんじゃ、詐欺ですからね。

 

政治家も大変です。

 

 

■玉城デニー陣営は安室奈美恵ちゃんを無許可で使用!

沖縄県知事選でちょっと気になるのが、玉城デニー陣営のモラルのなさ。

安室奈美恵ちゃんは、ひとことも政治的な発言はしていないし、

玉城陣営に許可もだしていないのに、

 

選挙カーで安室ちゃんの歌をガンガン流しているそうです。

選挙事務所にも安室ちゃんのポスターを貼りまくって、

さも、安室ちゃんが玉城を応援してますと言いたげにしているそうです。

 

 

これって、アウトでしょ。

 

 

安室ちゃん世代の浮動票が、当否を決めるのは、間違いないですからね、

いまはデニーさんのほうが優勢ですが、

もしも安室ちゃんが「私は佐喜眞さんを応援します」なんてことを言ったら、

一発で逆転するはず。

 

ま、それくらい安室ちゃんは、影響力があるんですねぇ。

 

さらに、玉城デニーさんには、黒い噂が出回っています。

聞くところによると、デニーさんの親分の小沢さんの息のかかった会社が、

辺野古の埋め立て地周辺の土地を買いあさっているとのこと。

 

そこから、また、デニーさんの政治活動資金が出ているとか・・・。

 

とにかく、選挙には、お金がかかりますからね。

そのお金がどこから出てるのかってことです。

 

 

お金の流れが100%透明になったら、政治がもっとクリーンになっていくんですけどね。

 

 

■なぜ沖縄の選挙になると基地問題が浮上するのか?

 

沖縄県の面積は日本の約1%。

そのわずかの土地に、米軍基地の74%が集中しています。

これは沖縄県民としては「不公平だろ!」と言いたくなるわけです。

 

その反面、土地の借地料が大きな収入源として沖縄県民に入ってきますので、

米軍基地反対運動をすれば借地料が値上がりするという実情もあるようです。

 

県民のアンケート調査をとると、71%が「必要ない」と答えています。

 

米軍基地の問題になると沖縄県ばかりがクローズアップしますが、

実は首都圏にも米軍基地がいっぱいあるんです。

 

大きなのは東京都福生市にある「横田基地」

ここには在日米軍司令部および空軍司令部があります。

 

神奈川県の綾瀬市と大和市にまたがる「厚木基地」も有名です。

太平洋戦争が終わってマッカーサーが降り立ったのが、この厚木基地。

 

神奈川県内にはアメリカ海軍7艦隊が使用している横須賀基地があります。

原子力空母が寄港していて、何度か騒ぎになったことがあります。

 

座間市には、アメリカ陸軍のキャンプ座間があります。

千葉には木更津基地があります。

 

米軍の通信施設は、埼玉の所沢、大和田、東京の府中、硫黄島など。

 

現在は自衛隊と共同で使っているみたいですが、首都圏に、

これだけの米軍施設があるというのは異常ですよね。

 

おそらく、世界中で日本だけでしょう。

首都が米軍に睨まれている国は・・・。

 

戦後、間もない頃は、アメリカとしては日本を警戒して、

何があったら、すぐに日本を実効支配しなければいけませんので、

政治の中心地に近いところに基地をおいたわけです。

 

それが、いまだに残っています。

これも、そろそろ何とかしなければいけないでしょうね。

 

 

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■日本から米軍がいなくなったらどうなるのか?

じゃあ、日本から米軍に出て行ってもらったらどうなるのでしょうか?

 

日本の自衛隊はそこそこの戦力を持っていますので、

十分自衛できるでしょうが、憲法によって「専守防衛」を義務付けられています。

 

だから、どこかを攻撃されて被害が出て、はじめて出動できるわけです。

 

たとえば、竹島は、現在、韓国が軍事施設を立てて、韓国警備隊が駐屯しています。

 

領土が実効支配で占領されていますが、別に、日本人が殺されたわけではないし、

双方が自分のものだと主張している段階なので、

自衛隊が出動して「出て行ってよ!」と実力で追い出すわけにはいきません。

 

沖縄の尖閣諸島だって、どこかの国が旗を立てて軍人が駐屯してしまったら、

日本の領土ではなくなる可能性があります。

 

ま、人が住んでいない島の1つや2つ、あげてもいいかもしれませんが、

「ホントにそれでいいのか?」ということです。

 

いやいや、ダメでしょ!

となったら、自衛隊の運営や憲法改正もちゃんと考えなきゃいけないでしょってことです。

 

 

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■現実味はないけど理想論は非武装中立

非武装中立が理想です。

自衛隊も廃止して、日本国憲法もそのままにして、平和なまま生きていけたら最高ですよね。

 

しかし、非武装中立を実現するには、周辺国および、

世界中の国々がそれを認めてくれなければいけません。

 

「私たちは、日本を絶対に攻めませんし、交渉のカードに武力で威圧することもしません」

という条約を世界の国々と交わす必要があるわけです。

 

とくに中国、ロシア、韓国、北朝鮮あたりと・・・。

 

それって、実現できること?

ちょっと無理ですよね。

 

交渉事でもめるのは、領土問題か経済問題。

北朝鮮とは拉致被害の問題もありますけどね。

 

たとえば、周辺国とパスポートもビザもなしで自由に交流ができるようになって、

どこに住んでもいいし、お互いの土地を売買できるようになったら、

理論上、領土問題はなくなります。

 

しかし、そんなことができるようになるのに何年かかるんでしょうね。

 

また、

1つの通貨で、お互いが商取引できるようになり、

両国間で自由に経済活動ができるになったら経済問題も減少します。

 

しかし、ヨーロッパのユーロ圏を見ていると、いまだに混乱してますからねぇ。

イギリスが「離脱するぞ」と言い出したりしてね。

 

つまり、国境は名目上残っていても、

実質は、国境がないのに等しいという状況をつくればいいんです。

 

しかし、

そんな理想が実現するのは、はるか遠い未来なんでしょうね。

 

日本人がそういう理想を掲げて、本気になったら、

実現するのは近くなるかもしれませんが、

果たして、そんなことを考えて立ち上がる日本人がいるでしょうか?

 

沖縄県知事選の話から、大きなテーマになってしまいましたが、

 

いまいちど日本人が、そういうことを考えるいい機会だと思います。

 

 

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■まとめ

 

玉城デニーさんは国会議員でしたが、

対抗馬の佐喜眞淳さんは、元宜野湾市の市長さんです。

 

無所属で立候補していますが、

自民党と公明党の与党勢力がバックアップしています。

 

普天間基地がある宜野湾市の市長でしたから基地問題に関しては、

とにかく「普天間基地の早期返還」を掲げています。

 

だから、佐喜眞さんが当選したら普天間基地の移設はどんどん進んでいくでしょう。

玉城デニーさんが当選すると普天間はそのまま危険で騒音被害の多いままになります。

 

しかも、デニーさんは政府と対立してしまうので、

何かと政府からの援助は受けられなく可能性があります。

 

さて、どちらが沖縄県民にとっていいのか?

 

沖縄県民は、どう決断するのか、30日が楽しみです。