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山手線の新駅が「高輪ゲートウェイ」に決定だってよ!

 

JR東日本は2018124日(火)、

山手線、京浜東北線の田町〜品川間で建設を進めている新駅の名称を

「高輪ゲートウェイ」にすると発表した。

 

「高輪ゲートウェイ駅」は田町駅(東京都港区)から約1.3km

品川駅(同)から約0.9km付近のJR品川車両基地跡地内に整備。

 

ホームは2面が設けられ、山手線と京浜東北線が停車する。

2020年の春に暫定開業し、

 

2024年ごろの“街びらき”時に本開業する計画。

 

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■なぜ「高輪ゲートウェイ駅」の名称に決まったのか?

これまで高輪ゲートウェイ駅は、「品川新駅」の仮称が用いられてきた。

JR東日本は20186月に駅名の公募を実施。

その結果、64052件、13228種の応募があった。

 

JR東日本によると高輪ゲートウェイ駅周辺は、

江戸の玄関口にあたる東海道の高輪大木戸があった地であり、

また新しい街は交流拠点としての機能を担うことになる。

 

そのことから、

「過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、

街全体の発展に寄与するよう」駅名を選定したとしている。

 

なお、応募で多かった駅名案は、1位「高輪」、2位「芝浦」、3位「芝浜」だった。

決定した「高輪ゲートウェイ」は、なんと、130位だった。

 

単純に「高輪駅」とつけたいところだが、なかなかそうはいかない。

「高輪ゲートウェイ駅」ができるエリアは、港区の港南2丁目である。

高輪じゃない。

 

この界隈には、JRだけでなく都営地下鉄や京浜急行などの駅もあり類似駅名が存在する。

 

それゆえ、純粋に「高輪」を名乗ることは難しい。

東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線に「白金高輪」、

都営地下鉄浅草線に「高輪台」という駅がある。

 

先にできているその駅名を差し置いて、

しかも「高輪」ではない地に「高輪」の名前をつけるのは、

ちょっと無理がある。

 

それで「高輪」という案は消えた。

 

いやいや、JR品川駅はどんなんだ?

港区内にある駅じゃないか、という意見があるかもしれない。

 

「品川駅」は港区にあるものの、江戸時代の品川宿近くであり、

海上交通の結節点品川湊に近かったという理由もあり、

明治初期には品川県という行政エリアでもあった。

 

それに、JR品川駅ができたころ、まだ周辺に品川を名乗る駅名はなかった。

 

 

 

 

■「芝浦」や「芝浜」はなぜダメなのか?

「芝浦」でも地理的に離れている。

港南には「芝浦中央公園」があるものの、

本来の芝浦は田町駅南部であり、高輪ゲートウェイ駅からは距離がある。

 

また神奈川県にある鶴見線に「新芝浦」「海芝浦」という駅があり、

これらの駅に近い駅と勘違いさせてはいけないということもある。

なお、鶴見線の両駅は東芝関連の駅名である。

 

では「芝浜」はどうか。

「芝浜」は古典落語の演目の一つであり、人情噺として知られるものの、

落語を知らないと駅名の由来がわからないという問題が発生する。

 

近年では立川談志の名演で知られる。

酒飲みの、貧乏長屋の夫婦が主人公という落語を駅名にするというのは、

JR東日本としても相当な勇気が必要なのではないだろうか。

 

地域的に「芝浜」は、田町よりも北側、現在の港区芝4丁目あたりである。

 

結局のところ、ほかの「高輪」を名乗る駅にも配慮した、

「高輪ゲートウェイ」となった。

 

ビジネスの拠点として再開発エリアの入り口にふさわしい駅名にするには、

 

これしかなかったのだろう。

 

 

■とにかく悪評判の「高輪ゲートウェイ」

 

新駅設置は、山手線では1971(昭和46)年に開業した西日暮里駅(東京都荒川区)、

京浜東北線では2000(平成12)年に開業したさいたま新都心駅(さいたま市)以来。

 

なおJR東日本は、駅名と同時に駅の照明デザインも発表。

 

コンセプトは「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」。

JR東京駅丸の内駅舎をはじめ、

JR京都駅、六本木ヒルズ、シンガポール国立博物館などの照明計画を手掛ける

面出 薫さんが、高輪ゲートウェイ駅の照明デザインを担当する。

 

見ると立派な駅舎なのだが、この駅名が発表されたとたんに、ブーイングのオンパレード!

 

なんといっても、公募しておきながら130位の名称を採用するというのは、

どう考えても解せない!

 

だったら、最初から公募なんかしなければいいのだ。

応募した人たちの気持ちを考えたら、怒るのも無理はない。

地元の人たちは、投票してもらおうと一生懸命PRしたのだ。

その思いを踏みにじってしまっていることにJRは気づかないのだろうか?

 

さらに、インタネットの批判で一番多かったのが「ダサい」ということ。

「ダサ横文字」のセンスがまるでない。

横文字を入れればスタイリッシュだと勘違いしているのだろうか?

そんな酷評が多かった。

 

 

 

■なぜか評判のいい「虎ノ門ヒルズ」

 

JR東日本が新駅名を発表した翌日の

201812月5日に、東京メトロは、

日比谷線の霞ケ関駅-神谷町駅間に建設中の新駅の名称を

「虎ノ門ヒルズ駅」に決定したと発表した。

 

22年度に完成予定。

20年東京五輪の開幕前の供用開始を目指すという。

「虎ノ門ヒルズ駅」は銀座線虎ノ門駅との乗換駅になる。

 

この駅周辺一帯が「虎ノ門ヒルズ」として森ビル等により開発が進んでおり、

虎ノ門ヒルズへのアクセス駅として機能することから、

わかりやすさを優先し「虎ノ門ヒルズ駅」に決定したようだ。

 

こちらの駅名は、おおむね好印象として受け入れられている。

 

「まあ、妥当なネーミングじゃないの」

といったところだろう。

 

 

 

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■まとめ

 

「高輪ゲートウェイ」の是非を問うたYahoo!ニュース意識調査では、

18,000件(201812510時現在)の回答のうち、

 

「とても良い」「良い」と答えた人は僅か5%で、

およそ90%もの人が「悪い(18.3%)」「とても悪い(70.7%)」と答えている。

 

誰がどう考えても、駅名を公募しておいて130位の名前を採用するというのは、

 

「いかがなものでしょうか?」と進言する人が1人もいなかったのだろうか?

 

 

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