なぜ西野カナは売れたのか?
この10年間、
平成の歌姫は儲けるだけ儲けて、
平成が終わる年に活動休止するという。
2019年1月8日、
歌手の西野カナさんが、翌2月のライブ後に活動を休止すると
自身の公式サイトで発表した。
スポンサード リンク
■ホームページで公表した文面はこれだ!
いつも応援してくれる皆さんへ
2008年にデビューしてから今まで、
音楽を通してたくさんの方に出会い、大好きな音楽に囲まれて、
最高の20代を過ごすことができました。
もうすぐ、ずっと楽しみにしていた30代。
旅行が好きなので、行きたい場所もまだまだありますし、やってみたいこともたくさんあります。
来月のライブを終えたら一度活動を休止して、期限を決めずに色々と挑戦したいと思っています。
とは言っても、やっぱり私は歌が好きで、これからもきっと毎日のように歌を口ずさんでいる気がします。
またいつか皆さんの前で歌える日が来るまで、日常の中で音楽を楽しみたいと思っています。
最後に、こんな私をいつも応援してくれる皆さんに心から感謝の気持ちを伝えたいです。
ありがとう
西野カナ
■平成生まれの歌姫が・・・
生年月日は、1989年3月18日(29歳)だから、
2019年の3月には30歳になる。
1人の女性が30歳になる直前、
いろんなことを考える時期なのだろう。
三重県松阪市出身。本名は非公表。
所属芸能事務所はソニー・ミュージックアーティスツ内のニューカム。
所属レコード会社はソニー・ミュージックレーベルズで、
所属レーベルはSME Records。
公式ファンクラブは「西野家」。血液型はA型。
愛称は「カナやん」。
三重高等学校卒業、名古屋市内の大学文学部卒業。
話し言葉は伊勢弁(松阪弁)で、
テレビ・ラジオ番組に出演する際にも松阪弁を交える。
幼い頃から海外生活に興味を持ち、
小学校5年生のときにグアム、
高校1年生のときにはロサンゼルスにホームステイし、
ロサンゼンスから帰国後、
母の知人に師事して民謡を習い始めた。
そんな経歴の持ち主だ。
スポンサード リンク
■人生の転機となったのは16歳のときのオーディション
2005年16歳の時に角川映画と
ソニー・ミュージックアーティスツが共同開催したオーディション
「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」に母親が応募。
女優オーディションだったにも関わらず応募総数40000人の中から
その歌声が見出される。
1つでも秀でたものがあれば、必ずそれが見いだされて、
花開くということだろう。
西野カナの声は天性のものだったのだろう。
本格的に歌の練習をはじめたのは、オーディション後の高校生になってから。
だから、粗削りながらも審査員たちを魅了する声を持っていたのだろう。
2006年にSME Recordsと契約を結ぶ。
高校3年間は準備期間として、
津軽民謡を習うなどしてボイストレーニングを行い、
いつも母親と一緒に協力して練習に励んだ。
2007年デビューへの準備を進める一方で英文学を学ぶため大学に進学。
■デビューしたのは2008年の19歳のとき!
2008年2月20日、シングルでメジャーデビュー。
CD発売に先駆けてダウンロード版が日米で同時配信された。
また前年の2007年12月にはデビューシングルの
クリスマス版も先行ダウンロード販売された。
9月、デビュー約半年にしてシンディ・ローパーのジャパンツアーに参加、
全4会場でオープニングアクトを務める。
12月、三重県知事の野呂昭彦との対談によって、
史上最年少で「みえの国観光大使」に任命。
デビューした年に大役が次々と舞い込んでくるところを見ると、
かなりの強運の持ち主のようだ。
2009年6月24日、最初のスタジオ・アルバム『LOVE one.』を発表する。
同アルバムからは、「君に会いたくなるから」がヒットした。
7月10日、ミュージックステーションに初出演し、「君に会いたくなるから」を熱唱。
ヒット曲に恵まれずに消えていくミュージシャンが多いなか、
西野カナはデビューした翌年には大ヒットを飛ばす。
成功する人と消えていく人の違いはどこにあるのだろう?
スポンサード リンク
■とんとん拍子にスターへの階段を登っていく!
2010年6月23日、2枚目のアルバム『to LOVE』を発表。
オリコン、ビルボードの両アルバムチャートで初登場1位、
オリコン年間アルバムランキング3位を獲得し、
95万枚の大ヒットを記録。
同アルバムに収録された
「もっと…」
「Dear…/MAYBE」
「Best Friend」
「会いたくて 会いたくて」は、
全てオリコンチャートで上位10位入りを果たしている。
特にデジタル・ダウンロードにおいては成功を収めており、
総ダウンロード数は4500万ダウンロードを超えている。
12月31日、『第61回NHK紅白歌合戦』に初出場。
2011年2月4日、デビューからわずか3年で着うた、
着うたフルやビデオクリップなど携帯電話への配信と、
パソコンからのダウンロードを総合した9項目の
総ダウンロード数が2500万を突破した。
6月22日、3枚目のオリジナルアルバム『Thank you, Love』を発売。
7月29日から9月8日まで、
初めての全国ホールツアー『Kanayan Tour 2011〜Summer〜』(16公演)を行い、
最終日は自身初の東京・日本武道館公演で締めくくった。
2012年7月25日、18作目シングル「GO FOR IT!!」をリリース。
RIAJ有料音楽配信チャートで最後の1位獲得曲となった。
9月5日、4枚目のオリジナルアルバム『Love Place』を発売。
当アルバムは、同年12月30日に開催された『第54回輝く!日本レコード大賞』にて、
最優秀アルバム賞を受賞した。
2013年9月3日、自身初となるベストアルバム
『Love Collection 〜mint〜』、
『Love Collection 〜pink〜』を2枚同時リリース。
オリコンチャートで『Love Collection 〜mint〜』が1位、
『Love Collection 〜pink〜』が2位を獲得。
2014年8月13日、24作目のシングル「Darling」がiTunes、
レコチョクなどの音楽配信サイトで1位を獲得してロングヒットを果たした。
11月12日、5枚目のオリジナルアルバム『with LOVE』を発売。
■シングル「トリセツ」は結婚式の定番になる!
2015年9月9日、27作目のシングル「トリセツ」をリリース。
表題曲で第66回NHK紅白歌合戦に続き、
第69回NHK紅白歌合戦に出場し二度目の歌唱となる。
iTunesなどの音楽配信サイトで1位を獲得。
乙女心を描いた作品で話題となった。
表題曲やカップリング2曲目の「A型のうた」の独自の替え歌を作る事が流行した。
11月18日、カップリングを集めたベストアルバム
『Secret Collection 〜RED〜』、
『Secret Collection 〜GREEN〜』を同時リリース。
2016年7月13日、6枚目のオリジナルアルバム『Just LOVE』を発売。
オリコンチャートで、
平成生まれのソロアーティスト初となる2週連続アルバム1位を獲得した。
4月27日、28作目のシングル「あなたの好きなところ」をリリース。
同年12月30日に開催された『第58回輝く!日本レコード大賞』では
同曲で自身初の大賞を受賞した。
10月26日、29作目のシングル「Dear Bride」をリリース。
同年12月5日に開催された『第49回日本有線大賞』では
同曲で自身初の大賞を受賞した。
2017年3月15日に開催された
『2016年度 ISUMブライダルミュージックアワード』の受賞アーティストに選ばれた。
4月8日、デビュー10年目記念カレンダー
『KANA NISHINO 10th ANNIVERSARY MEMORIAL CALENDAR』を発売した。
自身としては初の単独2大ドームツアー『Kana Nishino Dome Tour 2017 "Many Thanks"』を開催することが決定し、
8月26日・27日に京セラドーム大阪、
9月23日・24日に東京ドームの各2公演を行い、
全4公演で計16万人の動員数を記録した。
8月26日、上述の通り、初の2大ドームツアー初日にて
32ndシングル『手をつなぐ理由』(10月18日発売)及び、
7thアルバム『LOVE it』(11月15日発売)を同年秋にリリースされる事が発表された。
2018年5月19日から7月25日まで7年ぶりの
全国ホールツアー2018 『LOVE it Tour』(26公演)を行い、
続けて8月28日から10月10日まで
全国アリーナツアー2018「LOVE it Tour ~10th Anniversary~」(12公演)
全38公演を開催し、計20万人を動員した。
10月4日、デビュー10周年を迎え、
5年ぶりのベストアルバム
『Love Collection 2 〜mint〜』、
『Love Collection 2 〜pink〜』を
11月21日に2枚同時リリースされることが発表された。
12月25日、「Kana Nishino Love Collection Live 2019」の
ライブ・ビューイングが決定し、
最終日である2月3日の公演の模様が
全国47都道府県・台湾・香港の映画館へ完全生中継されることが
公式ツイッターにて発表された。
2019年1月8日、
無期限活動休止をする旨を自身公式HP上にて発表をした。
■結婚の予定はないらしい~~
西野は10年間を振り返って、
「音楽を通してたくさんの方に出会い、大好きな音楽に囲まれて、
最高の20代を過ごすことができました」と総括。
3月には30歳の誕生日を迎えるが、
「もうすぐ、ずっと楽しみにしていた30代。
旅行が好きなので、行きたい場所もまだまだありますし、
やってみたいこともたくさんあります」
と“新生活”を見据えた。
関係者によると、昨年末に活動休止を申し入れ、
周囲も本人の意思を尊重。
結婚の予定や体調不良はなく、充電の意味合いが強いという。
12月29日、NHK紅白歌合戦のリハーサルを終えた後には
「30代の10年を使って、南米を全部回りたいです。
チリやアルゼンチンの絶景を回りたいですね」
と語っていた。
■なぜ西野カナが売れたのか?
20代女性の3人に1人の割合で、
西野カナの歌詞に共感できると答えている。
乙女心を鷲づかみする歌をうたっているというわけだ。
西野カナが、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に出演し、
自身の作詞法を大公開したことがある。
いわゆる「共感ソング」はどうやって作られているのか?
ということだ。
世の女性が「これ、私のことだ!」と共感するような歌を西野カナは
意図的に作っていたのである。
西野はまず、“企画書”として楽曲のコンセプトや設定を考えだした後、
一旦自身で詞を書きだすと告白。
その後はアンケートや友人への取材を行い、
多かった回答や自分の意見を交えながら歌詞に落とし込む
“マーケティングリサーチ”手法を採っていると明かしていった。
統計や聞き込みといった大掛かりな作詞法に、ネット上では驚きの声が続出。
《ネタ集めてるだけやん》
《そりゃ多かった回答使えば共感を得られるわな》
《何か薄っぺらい歌詞だと思ったら自分の経験じゃなかったのかよ…》
《「トリセツ」を「私のための歌」って言ってる子がめちゃくちゃ多い理由が分かった》
《共感性のために多かった回答を利用するって、要はウケだけを狙った産業音楽なのね》
《アーティストなら人がどう思うかより自分の伝えたいことを詞に載せようよ》
などといった声も目立ち、楽曲同様に“賛否両論”を巻き起こす事態となっている。
スポンサード リンク
■まとめ
「世のなかに迎合しない」とか、
「オレはオレのうたいたい歌をうたうだけだ」とか、
ウケ狙いやお金儲けを前提とした曲づくりを嫌う人たちがいる。
なかには「別に売れなくてもいいんだ」というミュージシャンの卵たちがいるが、
本当に売れなくてもいいのか?
消費者の声を聞くくらいの努力はしろということだ。
そうした努力の積み重ねがヒット曲を生み出すのだ。