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映画『キングダム』が興行収入35億円を突破!

映画『キングダム』はゴールデンウィークも絶好調。

興行収入は35億円を突破したという。

 

漫画やアニメの実写版映画はだいたいがコケることになっているが、

 

映画『キングダム』だけは、かなり評判がいい!

 

■何といってもキャストがスゴイ!

 

原作の漫画もアニメもすでに何度も観ている人でも、

この映画は十分に楽しめる。

 

原作を観ているとストーリーの結末は知っているわけだが、

手に汗握るドキドキ感やワクワク感はたっぷりと味わえるのだ。

 

これは余談だが、脚本家が偉いか、役者が偉いか、どちらが重要かと言う議論がある。

脚本家は「脚本がなければ演技できないではないか」と主張する。

役者は「役者がそれを演じてはじめて観客に届くのだ」と言い張る。

 

カフェで両者が喧嘩しているとき、

役者がウエイターに「メニューを持ってきてくれ」と頼む。

 

役者が、そのメニューを感情を込めて読み上げると、

感動したカフェのお客たちは拍手喝采を送った。

 

そうなのだ。

役者がどう演じるかで、観客は感動する。

脚本などメニューで十分なのだ。

 

その点、この映画『キングダム』は役者たちの演技が光っている。

顔の表情ひとつとっても、かなり練習したのだろう。

漫画やアニメの顔の表情にそっくりでドキリとする。

 

 

 

■まずは主人公の信(しん):山崎賢人

 

信は本作の主人公で、大将軍になるという夢を持って、

兄弟のように育った漂(ひょう)とたくましく生きている戦争孤児。

漂を失うことになった事件をきっかけに、

のちの始皇帝となる政に出会い、やがて飛信隊を率いる将軍にのぼりつめる。

 

演じるのは山崎賢人。

端正な顔立ちを生かした役のイメージが強い俳優だが、

泥臭い役も似合うことを今回見せてくれる。

暑苦しさを感じるほどの眼力は、生意気で怖いもの知らずな信にぴったり。

 

信といえば子供ながらに大胆な行動で戦果をあげていくキャラクター。

それだけに、アクションシーンは重要。

 

訓練をつんでから撮影に挑んだというアクションにも期待が高まる。

 

 

■もう1人の軸となる嬴政=漂(えいせい=ひょう):吉沢亮

 

中国の統一という大志を抱く幼き頃の始皇帝。

漂は、もともと信と共に生きていた戦争孤児だが、

顔が政にそっくりなことを買われ影武者として王宮に入る。

しかし、クーデターに巻き込まれ命を落とし、

信が政と出会うきっかけをつくる。

 

この2役を演じるのが吉沢亮。

原作での政の美しくしなやかな強さを感じさせる表情が、

鼻筋の通った綺麗な顔にハマっている。

 

あとはカリスマ性がどれくらい再現されているのかが気になるところ。

 

また、顔はそっくりでも出自や性格が異なる政と漂の演じ分けにも注目したい。

 

 

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■山の民を統べる王・楊端和(ようたんわ):長澤まさみ

男性顔負けの圧倒的な力と頭脳を持ち合わせているカリスマで、

他の山民族からは"山界の死王"として恐れられている。

 

民族を先頭で率いて戦う武闘派女王を演じるのは長澤まさみ。

とにかく、カッコいい。

 

本作が初の本格アクションになるという長澤。

そのクオリティ次第で、評価が大きく分かれるかもしれない。

それほどまでに、楊端和は強くなくてはならないキャラクター。

 

その外見は凛々しく、“山界の王”にぴったり。

仮面も忠実に再現され、話し方も落ち着いた声で低めにしており、

戦闘時でもあまり表情を変えずに堂々と敵をなぎ倒していた。

二刀使いのアクションも流れるように美しい!

 

 

かなりの練習量をこなしたはず。

 

■可愛いキャラの河了貂(かりょうてん):橋本環奈

 

河了貂は王都を目指す信と政が道中で出会う少年のような女の子。

天涯孤独の少女で、2人の前に現れたときは

トレードマークである鳥を模した蓑を着ている。

 

正体はとある種族の末裔で、頼る人がいないなか日々を懸命に生きている人物。

 

この役を演じるのは橋本環奈。

男の子と間違われる貂を演じるには可愛すぎる印象。

 

原作での貂は、次第に聡明な美人軍師へと成長していく。

 

映画の続編が制作され美人な貂が出てくるとするなら、

 

大人になった貂も観てみたいところ。

 

 

■憎たらしい悪役の成蟜(せいきょう):本郷奏多

成蟜は政の弟で、クーデターを起こす人物。

平民の母を持つ政に次期王位の座を奪われ、

並々ならぬ復讐心を燃やしている。

 

政にとっても倒すべき相手だが、

信にとっても彼のせいで大切な漂が死ぬことになってしまったので

憎むべき相手といえる。

 

演じるのは本郷奏多。

鋭い目つきとダークでニヒルな雰囲気が、反乱を企てる権力主義な成蟜そのもの。

日頃から陰の雰囲気をまとっている本郷のオーラとも近い部分があるかも。

再現度の高さは本作1といえるかも。

 

 

■存在感のある王騎(おうき):大沢たかお

王騎はかつて全土に名を轟かせた将軍の1人で、

"秦の怪鳥"の異名を持つ伝説的な英雄。

 

一線は退いているものの、その圧倒的な強さと存在感、

人間性に信が憧れている人物でもある。

 

分厚い唇とキャラの濃い喋り方が特徴的な王騎を演じるのは大沢たかお。

王騎のようにこってりというよりはさっぱりした顔立ちなだけに、

 

原作の王騎とは少し印象が違うかも。

 

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■原作者も脚本づくりに参加!

 

映画好きな原作者・原泰久も脚本チームの一員として加わった本作。

納得いくまで詰めたという映画版の物語は、

原作の5巻までの内容でまとめてあり、いわば『キングダム』の序章といったところ。

 

ヘタに原作の良いところばかりを詰め込み過ぎず、

あえて続編ありきの「始まりの物語」に徹したところは素晴らしい。

 

これには原作ファンのみならず、

映画を観て初めて『キングダム』を知った人にとっても、

どうしても続きの物語が観たくなる!

 

 

広大な地を求めて中国ロケを敢行し、

原作に忠実にキャラクターを作り上げて場面を再現し、

物語を無理なくまとめた映画『キングダム』。

 

 

 

 

■ネット上で絶賛の嵐!

 

「大沢たかおさんの王騎にやられちゃいました(*´`*)╯♡

まさに王騎でした!!」

 

「長澤まさみさんもお綺麗でしたし、皆さん綺麗綺麗のオンパレード(^^)

内容もかなり面白く、あと二回は見る予定です。大沢たかおさんの大ファンになっちゃいました!!!

おすすめします^_^

 

 

「ワンオクの主題歌があまりに素敵で観に行きました。

日本映画にしては壮大さを頑張ったのではないかと思うのですが、若手俳優が若手すぎて。

周り固めのベテラン勢に助けられてる感は否めません。

これからの人たちの物語だからいいのかな?

個人的には、大沢たかおさんと長澤まさみさんが好演だったと思います!」

 

 

 

「原作を知る人も知らない人もどちらも

十分楽しめる作品でした!

観て良かったと思える作品

 

「やはり漫画で読んでいたキャラとかセリフが本当の人間を通されるとテンションめっちゃあがる。

こんな時代に日本人は弥生土器を作って満足していたと思うと中国の偉大さ思い知る。

みんなかっこいい」

 

 

「最近になって原作を一から読み始めたニワカですが、映画公開後、

けっこうレビューの点数が高いぞ、ということで観てきました。

上映時間は長いけど、観てたら長さを感じず、

あっという間にクライマックスでした。

もちろん、原作と比較すると端折ってるところはあるんだけど、

端折らなかったら長過ぎだもんなあ」

 

 

「あんなにアクの強いキャラだらけなのに、みんな見事に実写になっていて感動。

王騎が王騎過ぎて思わず笑いました。ンォッフゥ。

成キョウとか壁も雰囲気出てたなあ。

しかし出色は漂と政。吉沢亮の演じ分けが見事で、

「別人だけど同じ顔」というのがある意味原作以上に引き立ってました。

続編作りそうな感じが満々ですが、

まだまだこれからアクの強いキャラが出てくるので、誰が演じるのか興味津々です」

 

 

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■まとめ

 

こうした歴史物語になると、事実と違う箇所を見つけて

「無知」だとか、「興ざめ」だとか言う人がいる。

 

『キングダム』は、

中国の春秋戦国時代に秦の始皇帝が中華統一をする物語だ。

 

そんな時代に女性が山の王になるなんて、あり得ないことだし、

平民の信が皇帝にため口をきくのもおかしなところだ。

 

事実と異なるところはいっぱいある。

 

しかし、小説や漫画はフィクションだということを忘れてはいけない。

歴史をモチーフにしたフィクションなのだ。

おもしろくてワクワクする物語でなければいけないのだ。

 

歴史的な事実を知りたければ学術的な歴史書を読めばいい。

 

事実と異なる部分を指摘して

「無知」だとか「興ざめ」だとか言っているほうが、バカげている。

 

ピカソの絵を見て、「これ、事実と違うぞ」と言っているようなものだ。