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不思議な国5選

世界には不思議な国が存在します。もちろん、いまはなくなってしまった国もあるんですが、おもしろい国を5つご紹介します。

国家のなりたちを考えるうえでも役に立つと思いますので、最後まで読んでみてください。

不思議な国(1)シーランド公国

イギリス南東部のサフォーク州の10キロ沖合に浮かぶ自称国家です。

バチカン市国よりも面積が小さいので世界最小の国家と自称しています。ただ、シーランド公国を国家として承認した国はありません

 

独立を宣言したのは1967年9月2日。人口は27人。通貨はシーランド・ドルを発行しています。

政体は立憲君主制です。国家元首は公(ザ・プリンス・オブ・シーランド)。国家機関は首相が担当。経済は、ウェブサイトで、爵位や称号、切手やコイン、グッズなどを販売しています。

 

この国の爵位を得た日本人が何人かいます。有名人では、西川きよし、三村マサカズ。西川卿とか、三村男爵と呼ばなければいけません。

 

国旗もあります。

こちらが、シーランド公国の国旗です。

 

 

もともとは、第二次世界大戦中にイギリスが沿岸防衛の拠点として建設した海上トーチカの1つです。1942年に建設され、大戦後、放置されていました。

 

それを元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったバディ・ロイ・ベーツさんが不法占拠し1967年に「独立宣言」したというわけ。この要塞を「シーランド」と名付け、自分のことを「シーランドのロイ公殿下」と名乗ったのです。

 

1978年にクーデター事件が勃発しましたが、ロイ・ベーツ公は20名の同志とともに奪還しました。このとき、シーランド騎士団が結成されました。

 

 

ロイ・ベーツ公が2012年91歳で逝去し息子のマイケル・ベーツが2代目シーランド公国公に即位しました。現在はコロナの陰性証明書がなければ入国できないそうです。

 

不思議な国(2)ローズ島共和国

イタリア人のジョルジオ・ローザという技術者が自分の作った自動車を走らせていて警官につかまってしまいます。そんな経験から、自分の自由にできる国を作ろうと思い立ちます。

 

 

そして、1964年から4年かけて建設したのがローズ島共和国です。売店やレストラン、ドラック、カジノなども自由にできるという構想を持ち、話題になりました。

 

 

 

ところが、イタリア政府がそんなこと許すはずがありません。ローズ島共和国の「独立宣言」から55日後に、イタリア警察が海上封鎖しました。

 

 

そして、軍艦まで出してきて爆破しました。いくら独立を宣言しても、周辺国が認めてくれなければ国家とは呼べないですよね。しかも、軍事力なければ維持することはできないのです。

不思議な国(3)コーラル・シー諸島のゲイ・アンド・レズビアン王国

これはオーストラリアの無人島で建国した国家です。2004年、オーストラリアは同性同士の結婚を認めない方針を示しました。それに抗議する目的でゲイの権利擁護団体が、同年、建国を宣言しました。

 

 

「ゲイフラワー号」と名付けた船をチャーターして抗議グループがこの無人島を占拠しました。リーダーのデール・アンダーソンは皇帝就任を宣言しデール・アンダーソン1世を名乗りました。

 

国旗はLGBTの象徴であるレインボーの旗。国歌は、グロリア・ゲイナーの「アイ・アム・ホワット・アイ・アム」。ゲイやレズビアンであれば、誰でも市民権、永住権を獲得できます。

 

 

2017年にオーストラリアが同性婚を合法化したことで、この国家は役割を終えて解散しました。

不思議な国(4)新邪馬台国

これはひと言でいうと、町おこしの活動として建国を宣言したというなんちゃって国家です。邪馬台国は九州にあったのか近畿にあったのか、学者たちの決着が、いまだについていません。

 

 

そこで、大分県宇佐市が「もしもわが町に邪馬台国があったら」という仮説のもとで、さまざまな町おこしをおこなったわけです。建国されたのは1977年です。

 

 

建国式典では、初代卑弥呼や首相、各大臣、国旗、国歌、「豊国」という元号まで発表されました。地元ラジオ局からは「国営放送」が流れました。

 

1980年代後半にこの運動は終息し、現在では年に1度「卑弥呼コンテスト」を開催する程度。

 

不思議な国(5)ヌートピア

1973年4月1日、ジョン・レノンとオノ・ヨーコは「ヌートピア」という国家の建設を宣言しました。国旗は真っ白なハンカチ、国歌は1973年11月にジョンが発表したアルバム『マインド・ゲームス』のなかの『ヌートピア国際賛歌』です。

 

 

曲といっても『ヌートピア国際賛歌』はわずか6秒の無音。この6秒間にヌートピアの国民になることを表明すれば誰でもヌートピアの国民になれるとしています。

 

つまり、「ヌートピア」は国土を持たない国家です。すべての国民はヌートピアの大使としての権限を持ちます。ジョンの自宅には「ヌートピア大使館」と書かれた額が飾られました。

 

ジョンは「ヌートピアは『イマジン』の理念に基づいている」と発言しています。

 

まとめ

国家って何でしょう?

国民、領土、主権の3つの要件を満たしてはじめて成立するものとされています。

 

「領土」「国民」「主権」の3つの要素があって、

はじめて国家と呼べるとさらています。

しかし、この定義が絶対ではありません。

 

要は周辺国が国家と認めてくれなければ、

通常の国家として機能しませんが、

普通じゃない国家があってもいいですよね。

 

たとえば、ユダヤ人は長い間、領土を持っていませんでした。それでも、ユダヤ人という民は存在したわけですよね。第二次大戦後にイスラエルが建国されました

 

台湾は国家として承認されていませんよね。世界中の国々が「台湾はちゃんとした国家ですよ」と認めれば国家になるのですが、現在は正式な国家ではなく「地域」と判断されています。

 

ま、誰が認めてくれなくても、自分たちは国家だって主張すれば、それはもう、国家だと言ってもいいかもしれません。

 

「台湾」を日本は国家として承認していませんが、

世界中の多くの人々は「国家でしょ」って

認めている人もたくさんいます。

 

ホント、国家って何でしょうね?

いろいろと考えさせられます。